膝の痛み
膝関節の痛みは、関節の軟骨がすり減っていて、骨同士がぶつかるから痛いのだといわれる場合がありますが、これは正しくありません。
関節軟骨には、神経が存在せず、関節軟骨の下にある骨(緻密質)にも神経はありません。
神経がないということは、つまりは痛みを感じないということです。
骨折したら激痛が起こりますが、それは骨幹部(骨の中央)の外層には骨膜が付着しているからであり、骨膜には神経があるからです。
骨膜は関節面の手前で関節包に移行するので、関節面に骨膜はありません。
しかし、骨膜の延長組織である関節包には神経が存在しているので、炎症などで関節包(滑膜)は膝関節痛の原因となります。
どの組織が痛みの原因となっているかを特定していくことが大事です。